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【東芝】血液1滴から13種類のがんを検出!

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【東芝】血液1滴から13種類のがんを99%の精度で検出する技術を開発

独自のマイクロRNA検出技術を使った健康診断などの血液検査により、生存率の高いステージ0からがん罹患の有無を識別当社は、血液中のマイクロRNA(注1)を使った簡便で高精度ながん検出技術を開発しました。

YouTubeでも紹介されてます。

ガン検査チップ 東芝 一滴の血液で13種類のガン検査ヘルラボ【ケアラボ】【StudioK】



当社独自の電気化学的なマイクロRNA検出技術を活用することで、すい臓がん、乳がんなど13種類のがんの患者と健常者を2時間以内に99%の精度で網羅的に識別できることを研究開発レベルで確認しました。本成果は、当社と東京医科大学および国立研究開発法人国立がん研究センター研究所の共同研究によるものです。当社は今後、早期の社会実装に向けて、2020年から実証試験を進めてまいります。
なお、当社は本技術の詳細を、12月3~8日に福岡で開催される「第42回日本分子生物学会年会」にて発表します。



がんは1981年以降長らく日本人の死亡原因の1位(注2)を占めています。2018年のがんによる死亡者数は約37万人、生涯でがんに罹患する確率は男性62%、女性47%に上ります(注3)。一方、治療法の進歩により、がんは早期に発見することができれば、生存率が著しく向上します。例えば肺がんの場合、ステージIIの5年生存率は約60%ですが、ステージ0では97%です(注4)。がんに罹患しても、早期発見により生存率を向上することは社会的に重要な課題です。

こうした課題の解決に向け、近年、簡便かつ高精度にがんを検出する手段として、血液中に約2,500種類あるマイクロRNAが注目されています。当社は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構の次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業(体液中マイクロRNA測定技術基盤開発)(注5)に参画し、マイクロRNAを用いたがん検出技術の開発に取り組んでまいりました。

本共同研究では、東京医科大学と国立がん研究センターが持つマイクロRNAに関する高度な医学的知見と、東芝が開発したマイクロRNA検出技術を融合することで、13種類のがんの患者と健常者を99%の精度で網羅的に識別することに成功しました。この中にはステージ0の検体も含まれています。今回の成果は、13種類のいずれかのがん罹患を簡便・高精度に検出するスクリーニング検査に適応可能と考えています。

また、独自のマイクロRNAチップと専用の小型検査装置を用いることで、検査時間を2時間以内に短縮し、即日検査への適応が可能となります。
東芝グループは、「東芝Nextプラン」において「超早期発見」「個別化治療」を特徴とした精密医療を中核として医療事業への本格的な再参入を表明しております。今回開発したマイクロRNA検出技術を用いることで、高精度でのがんの早期発見が期待できます。これにより、早期の治療が可能になり患者の生存率とQOL向上に貢献することができます。

図.今回開発したマイクロRNA検出技術の検査フロー

図.13種類のがん患者と健常者の血液中マイクロRNAの測定結果

注1 マイクロRNA
体の中で遺伝子やタンパク質を制御している20塩基程度の短い核酸分子で、血液中にも安定に存在していることが知られている。最近、血液中のマイクロRNAの種類と量を調べると、肺がんや乳がんなどの様々ながんを早期に見つけられる可能性のあることが分かり、新しい診断マーカーとして期待されている。
注2 がんは日本人の死亡原因の1位
平成30 年の死亡数を死因順位別にみると、第1位はがん(悪性新生物<腫瘍>)で37 万3547人(死亡率(人口10 万対)は300.7)、第2位は心疾患(高血圧性を除く)で20 万8210 (同167.6)、第3位は老衰で10 万9606 人(同88.2)、第4位は脳血管疾患で10 万8165 人(同87.1)。
主な死因の年次推移では、がん(悪性新生物<腫瘍>)は一貫して増加し、1981 年以降現在まで死因順位は第1位。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai18/dl/gaikyou30.pdf
注3 2014年全国推計値データに基づく累積罹患リスク(国立がん研究センター がん情報サービス)
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
注4 肺癌合同登録委員会 2010年全国肺がん登録のデータに基づく肺がん手術後の5年生存率
Journal of Thoracic Oncology 14, 212-222 (2019)
注5 「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発」事業
2014~2018年に国立がん研究センターが中核となり行われたプロジェクト。がん早期診断の実現を目指し、血清中のマイクロRNAと13種類のがんとの関係を網羅的に解析した。
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2014/0613/index.html

まとめ

血液一滴で13種類のガンが発見出来るなんて、とてつもない技術ですね。
1日も早く実用化される事を期待しています!

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